―サニーマート高須店のオープンはかなり以前ということですが。
1975年オープンということで、オープンして36年が経過しています。建物の老朽化に伴い、今年3月から4月にかけて耐震工事と売り場の改装を行い、今年4月21日にリフレッシュオープンしました。
―新しくなったお店の特長はどのようなところでしょう。
この地域は、単身の方が比較的多く、また、仕事帰りのお客様もかなり多いことから、惣菜を中心とした“即食”の強化を図ってゾーニングを行いました。特に気をつけたのは、惣菜の近くに、飲料、酒、菓子、パンに加え牛乳などの洋日配を配置して、お客様が買い回りしやすいことを主眼にレイアウトを行いました。
―“即食”の強化、ということですが、具体的にはどのようなことですか。
惣菜の中で、今までも好評だった魚惣菜、肉惣菜をさらにバージョンアップしました。魚惣菜は今までにはなかった旬の魚を使った酢の物、南蛮、あんかけなどの冷惣菜を新規に導入しました。また、肉惣菜は揚げ物の種類を増やしたほか、生産者の見える地元高知の窪川牛を使った野菜炒めや窪川牛のカレーライス、豚肉のキムチ炒めなども新規で導入しました。さらにお料理アドバイザーコーナーでは、試食を提供しながら、揚げたてぬくぬくの窪川牛のコロッケなどを揚げ売りしています。
―お客様がお買い物をしやすいレイアウトの一例を。
デザートコーナーを惣菜コーナーの一角に設置しました。こちらではお弁当コーナーの隣に、お求めやすい単価に設定したプリンやゼリー、ヨーグルト、カットフルーツをコーナー取りして全面展開しました。これらは、お弁当に添える“もうひと品”として気軽に手に取っていただける、一押し、おすすめの逸品です。
―これからの取り組みについて伺います。
サニーマート高須店は、以前からお客様との距離が近い店であることを目指して店づくりをしてきましたが、さらにお客様とのコミュニケーションを充実させていくために、従業員一同まずは、元気な挨拶を日々心がけています。私たち従業員は、お客様に満足していただくこと、お客様に満足をお届けすることを自分たちの仕事と考えており、お客様に満足していただくためにも、お客様の目線と従業員全員の目線を合わせていくことを目指しています。たとえば、こだわりの商品を開発して陳列するところまでは、従業員の目線だと思いますが、それをいかにして認知していただくか、お客様の目線に合うように工夫していけるかが重要なことだと思っています。コトPOPなどは、単なる商品情報だけでなく商品の“あるある情報”などお客様の興味を引く情報や共感してもらえる情報をちりばめて、とても効果があります。しかし、それだけではなく、売場で即試食をしてもらい、実際に味を体験していただくことも必要です。また単に味だけでなく、新規に設置したお料理アドバイザーコーナーなどで、その調理法や出来たての雰囲気というものを体験していただけるようなプレゼンテーションをさらに充実していきたいと考えています。そういったアプローチによって、お客様の目線がどんなものかがさらによくわかってきますし、より納得して購入していただけることが可能になるのだと思います。