―六甲道駅前店は最近改装されたそうですが。
当店は2004年8月、JR神戸線の六甲道駅を降りてすぐの震災復興再開発ビルの1階にオープンしました。42店舗あるトーホーストアの中で、売場面積、売上ともNo.1の店舗です。当店の半径500m商圏は、競合店がひしめく激戦区ですが、その中にあって、幸いなことにオープン以来8年間地域の皆様にご愛顧をいただいております。今年の6月に、改装オープンしたばかりですが、改装に当たっては、社内の若手、中堅社員を中心に発足された「トーホーストア明るい将来を創る会」で、約2年間の議論を重ねて準備しました。その結果、いくつかの新たな取り組みが実現できたのです。
―新しい取り組みはどんなことでしょうか。
ひとつには生鮮3品と惣菜の強化です。次に、周辺に飲食店が多いという特性に対応するため業務用食材を一部品揃えしました。もうひとつは、売場環境の整備です。お客様がストレスを感じないよう通路を拡張したほか、環境にも配慮して、天井照明、スポットライト、陳列ケース照明など全照明をLEDに切り替えました。これはトーホーストア初となります。
―生鮮と惣菜の強化とのことですが、具体的には。
“昔の市場の臨場感”を目指して、お客様に「鮮度」と「活気」をもっと感じていただけるよう対面販売を拡充しました。鮮魚部門では、1.5mの水槽を設置して丸ものや大型魚類を品揃えし、売場が活気づきました。さらに対面販売を拡大したことで、お客様から調理の要望や料理方法の質問などが格段に増え売場に一段と活気を呼び込むことができました。また、当店が水産センターの機能を担うことになり、現在は近隣6店舗に鮮魚の加工商品を供給しています。精肉部門では、お客様の様々な要望にお応えできるよう、対面販売のカウンターにブロック肉を並べたオーダーカットコーナーを設けました。また、惣菜部門では、お客様の目の前で調理を行いライブ感を演出、店舗周辺が単身者4割と高いためアイテム数も増やしました。特に、鉄板焼きコーナーは、関西の地域性と相まって大好評です。品質管理面についても、店自身での品質・衛生管理の徹底はもちろんですが、グループ会社の(株)トーホービジネスサービスによる定期的な店内の衛生点検・指導を受けており、いつも安心、安全な商品をお客様にお届けしています。
<品質管理、衛生点検・指導等でお困りの企業様、一度お問い合わせください。
(株)トーホービジネスサービス営業部あて TEL.078-845-2475>
―業務用食材の需要が高いとのことですが。
近隣1km圏内に約600軒の飲食店があり、以前から、野菜の箱買い注文が多数ありました。そうした特殊な商圏で、一般のお客様はもちろんのこと、飲食店を営むお客様にもさらに便利にご利用いただけないかということで、今回新たに大容量の生鮮品やドライ、冷凍食品など140種類を品揃えしたのです。
―これからの取り組み、ビジョンについてお聞かせください。
イベントを増やして、さらに活気ある売場を作り、競合店との差別化を図っていきたい。現在、「子供縁日」や「正月の餅つき大会」、地方の物産展などを行っていますが、改装により店内にイベントを実施できるスペースが生まれたので、週末を中心に、活用したいと考えています。また、試食の実施にも取り組み始めたところですが、お客様の反応が良く、手ごたえを感じています。今のところ1日数アイテムですが、今後はどんどんアイテムを増やしていきたいと思います。改装オープン時には、同じ商業施設の商店街とコラボした販促(例えば、トーホーストアのチラシを持っていくと他店でのお買い物で割引きサービスを受けられるなど)が好評でした。
これからは、商店街との共同イベントも積極的に実施し、地域との交流を通じてさらに地域を盛り上げていきたいと考えています。