―川田店は、たいらやさんの本拠地への出店となりますが。
たいらや川田店は昨年11月15日にオープンしたばかりの最新店舗で、たいらや全体では24店舗目、宇都宮市内では13店舗目の出店となります。主な競合店としては、ヨークベニマル簗瀬店、フードオアシスオータニ平松店などがありますが、当店を中心に3km圏内にたいらや5店舗があり、今回の出店は市内のドミナント空白地を埋め、宇都宮市ドミナントの強化を図る狙いがあります。
―お店の特徴をご紹介ください。
売場づくりの基本テーマは、当店の半径1km圏内が、1~2人の小家族世帯が60%を占めるエリアのため、「若い世代」「小家族」に対応した商品構成を心がけています。まず、「食のシーン」に合わせた「関連陳列(クロスMD)」でのゾーンづくりと同時に、個々の食材のメニュー提案や調理方法の提案、他の食材との組み合わせ提案などを実施しています。また、生活歳時、季節や旬に合わせたタイムリーな商品提案や、NB商品と「安全」「安心」「健康」の3大キーワードにおいしさを加えたこだわり商品との比較購買ができる商品構成を図っています。
―前述の売り場の基本テーマを踏まえた各売り場の特徴などを。
青果コーナーでは、産地、栽培方法、食味にこだわった「逸品シリーズ」の育成を図っています。特に核カテゴリーである「トマト」「バナナ」の充実に力を入れています。また、お客様が自由にアソートできるドライフルーツの「カップ詰め放題販売」では、お得感と楽しさを感じていただけると思います。鮮魚コーナーでは、今話題の「ファストフィッシュ」商品や、当店オルジナルの「レンジ調理商品」「フライパン調理商品」などの「お魚簡便調理商品」をコーナー展開。精肉コーナーでは、焼く、炒める、煮る、といった調理方法で縦割り(ブース化)した「メニュー提案型売場」の構築を目指しています。惣菜、寿司コーナーでは、管理栄養士監修の「ヘルシーコンセプト弁当」をはじめ、毎日数量限定の「とちぎ和牛ハンバーグ弁当」のほか「サンドイッチコーナー」「ワインに合うデリカ」「おにぎりコーナー」等の充実を図っています。そのほか、一般食品では、アップグレード商品である「食倶楽部」「自然の味」「地場ブランド」商品を定番商品に差し込んで陳列することで、NB商品との比較が容易になるため、お客様にとっては商品選択の幅が広がっていくものと期待しています。
―今後の取り組みなどをお聞かせください。
当店は、たいらや最新店舗ということもあり、徹底した「省エネ店舗」としてオープンしました。店内設備をオール電化とし、メイン通路の基本照明をなくして店内、店外照明をすべてLED照明としました。冷凍食品ケースは冷蔵効率のよいリーチインタイプ、空調は省エネ効果の高い除湿空調システムを採用。そのほか、氷蓄熱(エコアイス)の冷凍機や空調機などです。さらに、国が推進する自然エネルギーの普及、拡大によるCO2削減に貢献するため、再生エネルギー買取制度を活用した太陽光発電システムを導入しています。発電能力50kwの発電を予定し、電力会社の認可が下りれば今年の1月から売電を開始する予定です。こういった省エネの考え方を、お店のもうひとつの顔として、地域消費者の方々に認知していただくことで、また、さらに地域に密着した店となれるものと思っています。昨年6月にポイントカードを全店導入しましたが、おかげさまで会員数も18万人を突破、現在たくさんのお客様の支持をいただいています。これからも「接客一番、笑顔の店」をモットーに、お子様からお年寄りまで楽しんでいただける店づくりを目指していきます。