―オープニングは大盛況と伺っていますが。
初日は、おかげさまで開店前からたくさんのお客様で長い列ができ、入場制限をするほどの盛況ぶりでした。オープニングイベントでは元メジャーリーガーの木田投手をお招きして大いに盛り上げていただきました。
―お客様の期待がかなり大きいのですね。
実は今年2月に山代温泉にあったスーパーが閉店し、2km圏内にお店がなくなってしまったため、地元の人にとって加茂店オープンは待ち望まれていました。その期待感の表れではないかと思います。
―加茂店の特徴について。
当店はホームセンター併設の店舗として2店目の店舗となります。お客様にとっては、ワンストップでお買い物の幅が広がるメリットがありますし、お店にとっては集客の面で相乗効果が期待されます。幹線道路(国道8号線)に面して交通の便も良い立地とは思いますが、2㎞圏内にイオン、平和堂、Aコープ等の競合各店がひしめいているので、加茂店ならではの特長を出していくことが重要になると思います。
―お店づくり、商品づくりについてはいかがでしょう。
第一に独自の商品があるお店にしたいと考えています。石川県には加賀野菜というブランド野菜がありますが、それだけでなく、なるべく地元ならではのよいものを、地元のお客様にお届けしたいという気持ちが強くあります。例えば、地元のブランド和牛である能登牛や、鮮魚は地元・橋立港から揚がった新鮮なもの、青果ではブランドを指定して仕入れをするなどして、できる限り地産地消にこだわった商品づくりを心がけています。そのほか、鮮魚コーナーではクリアトレーを導入して鮮度感を出すような工夫を取り入れ、また、惣菜コーナーでは11時から13時まで、お弁当に炊きたてご飯の盛り付けサービスを行うなどして、お店の個性をアピールするようにしています。
―加茂店の現在の取り組みを伺います。
加茂店のコンセプトは「手渡しのサービス」。(お客様の)近くで、心を込めた、あたたかいサービスを、というイメージです。この言葉を念頭に、オープン以来、「(お客様が)毎日立ち寄りたくなる店、楽しくお買い物ができる店、(従業員が)いつも笑顔で楽しく働ける店」を目指しています。毎日行う全体朝礼での発声トレーニングやスマイル握手、接客7大用語の唱和をはじめ、入店時は一礼して「いらっしゃいませ」を励行。退社前には陳列棚の「前陳」を徹底し、写真を撮影して見える化するなど、基本ですが、こうした取り組みを繰り返し、従業員全員の習慣になるまで続けることが大事だと思っています。
―今後の抱負をお聞かせください。
現在加賀市内にはマルエーが5店舗あり、ドミナントエリアを形成しています。そのため、買い回りのお客様が非常に多く、近隣でのカードの保有率も高いため、オープンでは、4日間のカード利用率が80%を超え、高い支持を実感しました。とはいえ、その分お客様のご要望も高く、貴重なご意見にいかに応えていけるかが今後の課題です。私自身加賀市のほかの店舗での経験もあり、新店でも顔見知りのお客様が多く、ご要望をはっきりおっしゃる方も結構いらっしゃいます。そうしたご要望は今後の期待と受け止め、よりよい加茂店を目指します。また当店は家族連れのお客様が多いので、祝日などのオリジナルイベントも考えています。これからもお客様に楽しんでいただくのはもちろん、従業員のみんなが楽しく働ける店を目指していきます!