―地域密着一番店ということですが。
「地域密着1番店」は当店のストアコンセプトです。十和田市は人口約6万5千人ながら大手スーパー始め10数店が競う、青森県でも有数のスーパー激戦区。当店周辺も、ユニバース、イオンなど競合各店は多いですが、弊社は創業100余年の老舗企業です。地元に根付いたお店として昔からのお客様に多くご利用いただいているので、他店より地元との密着度が強いと思っています。その強みをさらに活かした店づくりをしていきたいと思います。
―商品面から見た地域密着とは。
納入業者様にとって良い商品を納めたくなる店、お客様にとって安心して買っていただける店を目指しています。言い換えれば、地産地消に役立つ地域密着型のお店、ということでしょうか。地元のとれたて新鮮な品質の良い商品や地域の特産品なども、お値打ち価格でご提供していくことが地元のお客様に支持されると信じています。
―いくつか具体例を。
その筆頭は「おらほの野菜」。これはオープン後、3年目から生産農家様の協力で実現しています。地産地消の一環として地元農家の新鮮な野菜を店舗で直販。直接納めていただくので、非常に新鮮で多くのお客様にご愛顧いただいています。そのほか地域の特産では、柔らかくて臭みの無い「ガーリックポーク」。十和田湖の「ヒメマス」。岩木山麓で栽培されている「竹谷さんのりんご」など、安全・安心・おいしい商品をお客様にご提供して、こちらも好評です。
―お惣菜も人気と伺いましたが。
特に和総菜の種類の豊富さは自慢です。作りたての「手作り和惣菜」を求めて店舗へ足を運ぶお客様も多くいらっしゃいます。当店の惣菜はすべて手作りが基本。店内で手間暇かけて作るため、ほかでは出せない味を引き出せていると思うので、そこが地元の方に愛されているゆえんと思います。
―次に地域活動について伺います。
地域イベントには積極的に参加しています。町内会主催のお祭りと提携し、店舗の駐車場を神輿の休憩所として提供したり、最近ではB-1グランプリ東北大会にも参加して地域の特産品やB-1関連商品などを販売。9月にはカケモで支援している十和田バラ焼きゼミナール(B-1グランプリ正式エントリー団体)の方に来ていただき、店頭でのバラ焼きの無料提供も行いました。十和田のバラ焼きは2009年東北B-1グランプリで優勝。翌年の本大会では8位入賞と年々全国的に知名度が高まっています。このように普段とは違う形で地域の方々と触れ合い、皆様に喜んでいただくことが、私の楽しみの一つともなっています。
―今後の店舗運営について。
これからも「地域密着1番店」をさらに追求していきます。当店は店舗が十和田湖方面へつながる道路に面した立地で、仕事帰りのお客様に多くご利用いただいています。また最近、特に日曜日には遠方からのお客様も増えており、非常にありがたく感じています。そうしたお客様にも喜んでいただけるイベントの一環として、月に1度のまぐろの解体販売を実施しています。もちろん地域のイベントにも積極的に参加していきます。しかし一番には、もっと地元のとれたてを食べてほしいという思いがあります。たとえば新鮮な野菜には、それだけでお客様に、こんなに新鮮な野菜ってどんな味だろう、食べてみたいと思わせる力があるからです。もっと地産地消をしていただくことで、それが地域活性化につながり、店舗としてもまた成長していけるのだと思います。