―店内はとてもメリハリのある印象ですね。
地産地消コーナー、高級和牛のコーナー、できたて惣菜コーナーなど、ハピネのキーワードである、お客様の「安心・安全」そして「美と健康」に役立つお手伝いを目指す考え方を、なるべくお客様にわかりやすく、各売場に反映できたのではないかと思います。とはいえ、ぎりぎりオープンに間に合ってほっとしているのが実感です。オープン直前まで工事が終わらず、生鮮部門も作業場に入れなかった状況でしたから、本当に、まったく間に合わないと思いました。加えて、お客様へ告知をするのに、ポスティングで15,000件を訪問しましたが、都市部と違い住宅と住宅との距離があり、非常に大変でした。それでもなんとか人口約50,000人、約20,000世帯の鉾田市の、かなりの範囲まで告知を行うことができたと思います。
―特に力を入れた売り場をご紹介ください。
青果部門の地産地消コーナー「ほこたの里、朝どり野菜」では、鉾田市をはじめとする地元契約農家の畑から、毎朝新鮮で美味しい野菜が直送されます。お客様は、超鮮度の採れたて野菜を1個から購入できます。また、カットサラダやカット野菜などを豊富に品揃えして、家事や育児に忙しいお客様を応援します。鉾田は昼夜の寒暖の差が激しい土地柄なので、果物の宝庫でもあり、特にメロンの生産は全国1位です。次に精肉では、「品質」「風味」ともに全国でも高い評価を受ける『仙台牛』を取り扱っています。『仙台牛』は全国で唯一、肉質の格付け等級が最高の「5」だけを『仙台牛』として認定する、最高級銘柄牛です。鉾田店はその仙台牛の指定店として認定を受けています。また、千葉県産『いもぶた』を扱っていますが、『いもぶた』は、さつま芋を主体にした飼料を与え、豚肉本来のおいしさを追求、オレイン酸やビタミンEを多く含んだとてもヘルシーな豚肉です。そして特にお客様に大人気なのが「できたて惣菜」コーナーです。お好み焼きに焼きそば、焼きうどんなど、焼きたてアツアツの鉄板焼きメニューをお客様の見ている前で調理し対面販売します。中でもハピネ自慢の広島焼きは、ふっくら焼いた生地と香ばしいソースが一押しの看板メニュー。すでにリピートのお客様も大勢いらっしゃって、焼けると同時に売れてしまうほどの人気になっています。
―他店に比べて特に自信があるところを。
合店としては、カスミ、セイミヤ各店があげられますが、激化する競争の中で、やはり鉾田店の特色を出していかなければなりません。当店のワインコーナーは、品揃えでは地域一番との自信があります。エンドを使って、海外ソムリエ推奨のワインコーナーも設けました。世界のチーズを集めた、プレミアムチーズコーナーも、地域最大級の品揃え、と自信を持っています。オーガニックワインとのコラボ陳列では、選ぶ楽しさも味わっていただきたいと思います。鮮魚コーナーでは、銚子港、那珂湊港から当日の朝に水揚げされた鮮度抜群の魚をご提供、中でも他店に負けないまぐろの品揃え、地域一番のサケの品揃えで、お客様をお迎えしています。
―今後の新店舗のかじ取りについて伺います。
私が常々肝に銘じている話があります。セブン&アイ・ホールディングスCEOの鈴木敏文氏が、かつてコンビニで初めておにぎり販売を始めようとした時のこと、「おにぎりのように簡単に家で作れるモノは売れない」という反対意見に、「普段家庭で食べているからこそ売っていると便利なんだ」と押し切ったというエピソードです。私たちは「地域の皆様の食生活をお手伝いできる店づくり」を目指しています。そのためには、自分がお客様のためになると信じたことを「有言実行」で進めていくことが必要だと思うのです。鉾田店にずっと来ていただいているお客様、これから来ていただくお客様に、いつも元気で明るく親切な接客通じて、地元に密着した商品、サービスの提案をし続け、地域一番の評価がいただけるよう精進して参ります。