―ハニーグループについて伺います。
協同組合ハニーチェーンとして設立されたのは昭和47年(1972年)と古く、その後、平成5年(1993年)に現在の名称、協同組合ハニーに名称変更されました。現在、福井県北部の福井市、鯖江市をはじめ6市13企業、44店舗が加盟店となっています。ハニーの基本理念である「異体同心」の旗印のもと、地域社会への貢献、お客様本位の商い、そして共存共栄を目指す基本の考え方を一に一致団結しています。
―統一カードの役割も大きいのでは。
ハニーグループでは、昨年から県内41店舗でご利用いただける、グループ統一のポイントカード「ハニーカード」をスタートさせました。当店(ハニーBigBellyMarket北野)は、株式会社ながすぎが経営する店舗ですが、当店もハニーカード加盟店の一員として、お客様にご好評をいただき、会員様も順調に増えています。ハニーカードの特長の一つに、シルバーカードがあります。シルバーカードは、60歳以上のシルバーのお客様向けに発行されるカードで、毎週火曜日と金曜日、さらに毎月15日に特典を進呈しています。そのほか、シルバー会員、一般会員共通で、買えば買うほどお得になる特典として、毎月1日からのお買上げ累計金額が1万円(税抜)以上で月内毎日ポイントが2倍、3万円(税抜)以上で月内毎日ポイント3倍となるうれしい内容の特典があります。特に常連のお客様にご好評をいただいていますが、シルバーの方なら、ダブルの特典を受けることもできるのです。こうした仕掛けにより、ハニーカードは、お店の固定客を増やすことにも大いに貢献しています。
―北野店の特長についてご紹介ください。
当店のある鯖江市はご存じの通りメガネの街です。メガネフレームは全国の90%以上、全世界の約20%の生産を誇り、眼鏡関連の産業が盛んな街。県内でも人口増加が第1位で、出生率も高く、全体的に若く活気がある街と言えます。また福井県は共働き比率が高く、鯖江市でも共働き世帯が多いこともあって、夕方のできたて惣菜には特に力を入れています。お店の営業時間は深夜24時までですが、仕事に家庭にと忙しい主婦の方々に少しでも出来立てを提供したいという思いから、鮮魚の焼き魚惣菜、オリジナル惣菜、お弁当、お寿司などなど、夕方以降のインストア商品の品揃えも積極的に行っているのです。当店のコンセプトは、「健康・安心・安全」に配慮し、「お客様に近づく地域密着店舗」を目指すことです。生鮮売場では、対面コーナーを随所に設け、お客様との距離感を縮めようと心がけています。たとえば、地元で収穫されたばかりの、旬の野菜を、生産者自身が持ち込んで、自ら販売するといった地産地消コーナー。お客様は生産者の方とじかにコミュニケーションできるので、商品の特長、美味しさなどの生の情報を得ることができるメリットがあります。また、対外的には、近隣に平和堂、バローといった県外資本の大手スーパーの店舗がありますので、地元スーパーとして、地元の食文化、季節催事(天神講の焼かれい等)で負けないよう、特に力を入れて取り組んでいます。
―今後の抱負についてお聞かせください。
もう6年前になりますが、オープン時は、自社初の『オール電化』『電子棚札』『自動釣銭・釣札機』の導入など新しいことへ果敢に挑戦しました。幸い、大きな問題もなく順調に進めることができましたが、そのチャレンジ精神を思い起こして、これからも、部門間の壁を越えて、もっとお客様目線で、買いやすい売場、提案型の売場づくりに努めていきたいと思っています。スーパーマーケットの核となる生鮮部門を中心に、地域一番の鮮度と品揃え、価格を目指してさらなる強化を目指します。