―昨年末にオープンとのことですが。
昨年12月17日にオープンしました。まだ、お客様のニーズを十分には把握できていませんが、当店は住宅街にあるため、日ごろからお客様の冷蔵庫代わりとしての役割が大きいのではないかと感じています。私たちは、さらにその役割を果たすため、日々の接客の中からお客様の求めているものを感じ取れるように意識して、アンテナを張っていこうと思っています。
―「旬菜.com」について教えてください。
「旬菜.com」は福井県南越産の地場野菜を「南越産ブランド」として育てていこうという、生産者・団体の集まりです。もともと生産者と消費者の心が通うように南越・地産地消運動が展開されていたところ、南越産の地場野菜が一目でわかるような統一ブランドとして、「安全・安心・新鮮」をモットーにして誕生しました。鮮度がわかりやすいように収穫日を、安全・安心に生産された商品であることを示すため生産者・団体名を表示しています。
―商品作りの取り組みをいくつか。
精肉では国産黒毛和牛のブランド牛、とろける肉質の「飛騨牛」を積極的に展開しています。飛騨牛と呼べるのは3~5等級に格付けされたもので、当店では4等級を中心に品揃えをして「極みブランド」と銘打ち、リーズナブルな価格で提供しています。鮮魚では、とにかく鮮度を強調した商品作りを目指し、特に刺身などの生食系商品については種類も価格も幅広く、お客様が選びやすいような品揃えを心がけています。また、惣菜では新しい取り組みとして、本格アンティパストシリーズをお値打ち価格で商品化しました。お客様の反応もよく、出だしは好調です。順調にいけばメニューを増やして、惣菜部門の柱として育てていきたいと思っています。同じく惣菜の中で現在大人気なのが手作りにこだわった「ほっこり屋」の商品です。なかでも飛び抜けて人気なのが「牛すじコロッケ」。国産牛すじを6時間かけて煮込み一晩寝かせます。次に1時間かけて蒸し上げた男爵いもに特製タレを絡ませ牛すじと合わせます。さらに、タネがなじむようにもう一晩寝かせ、一つずつ手作業で丁寧に成形していきます。手間も時間もかけた自慢の逸品です。
―サービスにはどのような特徴が。
青果全体では特に価格面を強調して、鮮度と安さにこだわった戦略を推し進めています。特に毎週末に開催する青果大市は、どこにも負けない価格でお客様も大変喜ばれています。鮮魚コーナーでも同様に特別価格での販売を実施。また、曜日別には、月曜日はパン全品3割引、水曜はお菓子の全品2割引などで、お客様を飽きさせないような取り組みを行っています。さらに、グループ共通のハニーカードでのポイント特典アピールも積極的に展開。特に60歳以上のシルバー会員の方にはお得な特典が盛りだくさんなので、会員様の募集にもっと力を入れていきたいと考えています。
―新店をどう育てていきたいですか。
品揃えでは競合に勝てない面もありますが、その分、イベント性、話題性のある商品の開発、接客などでお客様に支持される店作りを目指します。競合店を気にする、研究することは商売上とても大切な要素だと思いますが、私はそれ以上に、当店のお客様と向き合っていきたいと常々心しています。特に接客はハニー全店が力を入れていることですので、お客様に「気持ちの良い接客」と思っていただけるまでスタッフ全員でシミュレーションを繰り返し、実践していくことが目下の課題であり目標でもあります。