―ショッピングセンターの立地ですが。
初のショッピングセンター出店となります。お客様は若い方が多く、昼から夕方までは、ファッションが目的の方、世界遺産の三保の松原の帰り、清水エスパルス観戦の方など初めての方が多くみられます。ですから、青果の入口はお決まりの特価78円のほうれん草ではなく、デラウエアやメロンなどで見せる(魅せる)売り場にしています。商圏は、カード会員の方が4〜5km以内とすると、それ以上の広域からのお客様もかなり多く、ポテンシャルは大きい。平日の客数は平均的ですが、週末ぐんと上がります。
―ここはヒバリヤさんの発祥地なのですね。
そうです。ここは駒越ですが隣の折戸に1号店があり、このベイドリーム店は2号店である旧駒越店からの新店の移転となります。地元のお客様は、一番古いヒバリヤを知っていますから、地域密着を掲げる企業として、今までのヒバリヤを踏襲していく部分と、ドミナントができていない広域エリアのお客様にも、ヒバリヤを知っていただく、この2つが立地の担う大きな役割です。
―お店の評判はいかがですか。
幸い、品揃え広がり、鮮度感が増したというお声も多く頂戴しておりますが、地元の、古くから馴染みのお客様にも、ぜひ、いちばん新しいことにチャレンジしているヒバリヤも見ていただきたいと思います。
―商品づくりについて伺います
現在ヒバリヤでは地産地消、また産地にこだわって産直を進めているので、ヒバリヤの鮮度を信じて、旬の野菜、こだわりの野菜などを、良い意味で余計に買っていただきたいと思います。また、当社はもともと青果出身なので、もっと青果の良さを伝えて、強くしていきたいと考えています。たとえば、入口のとうもろこしですが、時季によって売り方も変えていく必要があるのではないでしょうか。とうもろこしの出初めは、とうもろこし出ましたよ、で良いのですが、6月中旬すぎになると、だいぶ出回ってきて特売なら98円とかになります。その時こそ当店では、朝採れの良い商品を並べて、午前中ならぜひ生でとか、生だから冷やしても美味しいとかを伝えることが重要だと思うのです。生鮮強化というのはそういうところにあるのではないのでしょうか。当社のコンセプトに「楽しい食卓を作りたい」という文言があるのですが、お母さんがお子さんに「このとうもろこしは今朝とれたばかりなので生で食べられるのよ」とかを自慢げに言ってほしと思います。それを知って食べると、きっと楽しい食卓になると思うのです。
―スピードレジが入っていますが。
レジ待ち渋滞も無くなるので素晴らしい機能だと思いますが、それだけではもったいない。そのメリットをさらに引き出せるように、スキャンの精度やスピードのスキルアップを図り、接客にも力を入れてきたいのです。ヒバリヤが大事にしたいものは、個人の能力を伸ばし発揮することと、各々の従業員が商品の良さを直接お客様に伝えられるよう、接客の機会を増やすことだと考えています。ヒバリヤのお兄さんから大根を勧められたので夕飯の献立を変えたけれど、変えてみてよかった。と思っていただけるように。
―今後の店づくりについて。
ヒバリヤの代表の店として多くの方に知ってもらうことが一番大切で、そこから売場作り、商品構成を考えていきます。今後、高齢化やネットの進化でご来店いただくことが当たり前ではなくなるかもしれません。その時に、「行ったら従業員の感じが良い」「売り場には面白いものがある」など、見て楽しんで、感じて、買って、食べるまで繋がるような店にしたい。ショッピングセンターの環境を活かしつつヒバリヤの将来を担う店舗を目指したいと思います。