客数、客単価増で日販UPを!
第2回目のとくし丸全国大会は2日間の日程で行われ、全国スーパーマーケットの関係者を対象に31企業が参加しました。1日目の冒頭、株式会社とくし丸住友社長は「一番のテーマは、日販平均をどう上げるか、台数をどう増やすか、スーパー様のファンづくりと販売パートナーさんの満足度をどう高めるか、現場で使える情報をひとつ以上持って帰ってほしい」と激励。2日目、オイシックス株式会社高島社長からは「オイシックスの『豊かな食生活を、できるだけ多くの人に』という企業理念のもと住友社長と手を携え、皆様のご協力のもと、食の力を通じて世の中を良くしていきたい。社会を変えるのはビジネスの力だと思っている」と抱負を述べました。また、住友社長から「とくし丸の付加価値ビジネス=とくし丸プラス」の説明があり、衣料、家電の販売のほか、ATMや郵便局の機能なども視野に入れたビジネスの可能性が示されました。特に、家電販売については、家電のネット販売のコスモス・ベリーズ株式会社三浦会長が説明の中で、とくし丸とのコラボによる新販売チャネルにより、地域の生活者の悩みを解決するための取り組みへ、大きな期待をにじませました。今大会の主眼は、とくし丸が抱える課題を洗い出し、その解決策を全員が共有化すること。2日間を通じて「日販平均〇〇円を達成するための事業計画」をテーマに全員参加のグループワークを実施。各グループでは客数、客単価をいかに上げるかなど積極的な討議が行われ、本部機能の役割の重要性、本部への期待の高さも伺えました。グループワークの方法は、A~Iグループであらかじめ参加者各自が提出した事業計画をもとに討議、代表となる事業計画が発表されました。以下、9グループのうち3グループの発表を抜粋してお届けします。
【Dグループ】 株式会社セブンスター(愛媛県)
2017年5月までに2台増やし7店舗で10台を目指しているが、販売パートナーの募集が大きな課題。テレビ放映されると問い合わせが殺到するので、今後も機会を作ってもらいたい。40~55歳の男性が目にしそうな場所に掲示物を貼る工夫も必要。融資を受けることで安心感を持って開業できることを示していく。先輩のパートナーさんが新人の相談に乗るようなOJTのパートナーシップができつつあるので、その辺りもアピールポイント。そのほか返品の解決を本部ととくし丸、店舗と店長で考えていく。
【Gグループ】 株式会社杏林堂薬局(静岡)
2台から4台へ増車するにあたり、生鮮3品はテナント様なので、その方たちに3台目もいいよ、と言っていただけるにはどうしたら良いか。売上・利益を確保し、返品・廃棄が減らすことに尽きると考え、以下5点を講じる。
1.隔週ミーティングでパートナーさんの試食を実施。テナント様の売りたい商品を体感してもらうことで商品の価値をお客様にも説明できる。
2.お客様の試食用にサンプルを提供いただく。
3.注文承りチラシの裏にメモ欄を設けて注文を積極的にとっていくことで売上アップを。
4.施設の車両とつないでおむつなどの商品を融通しながら欠品をなくす取り組みも。
5.商品返却作業にアルバイトを投入して時間を短縮。その時間を翌日の準備、テナント様とのコミュニケーションに当てる。
【Iグループ】 株式会社サニーマート(高知)
1年半後までに、現状の13台から7台の増車およびエリアの拡大、販売パートナーの確保を目指す。30店舗の店舗数を誇るチラシと、フェイスブックなどのSNSを活用。電話番号は採用担当者の携帯にすることでダイレクトに繋がる。政策金融公庫(無担保で350万円融資の実例もある)や、福祉系助成金の活用も検討する。トップダウンによる店舗協力体勢の標準化を図る。店の担当が異動になっても、サービスレベルを確保できることも日販10万のための大きなファクター。