ヤマダイ初、駅併設の新業態
―駅に併設した店舗ということですが。
名鉄鳴海駅に直結した高架下立地になります。昨年11月、ヤマダイ初の新業態”Verde”としてオープンしました。
―新店舗の特徴について。
ヤマダイの基本方針である「安心安全でおいしい食品を提供する」をさらに進化させたことです。陳列されている商品一つひとつへのさらなるこだわりと、いつも変わらない「本物」を提供するといったコンセプトに基づく店づくりを目指しています。また、店舗デザインが一新されたことにより、洗練された空間の中で、ゆったりとお買い物を楽しんでいただけます。地域のお客様には“食を楽しむ”上質な提案、駅利用のお客様には“簡単便利”な惣菜の充実をと、ヤマダイの従来型店舗に比べ、より一層力を入れています。
コンビニよりも便利に!
―利便性の追求に注力を?
「コンビニよりも便利に、買いやすく」を追求して、1個からお買い求めいただける個食対応にも力を入れています。品揃えでは、各部門において、夜遅くまで他店舗にはない珍しい商品も取り揃えています。昨今では標準装備の感もありますが、鉄道系電子マネー「manaca」でのお買物にも対応しています。
地域密着の強みを生かして
―周辺の競合状況について伺います。
当店の近くには「桶狭間の戦い」の跡地があり、鳴海から桶狭間古戦場までは織田信長をはじめ勇壮な武者たちの戦場でした。時代が変わっても、ビジネスの競争も熾烈なものがあります。当店のある名古屋市緑区はイオン・ユニー・アオキスーパー・フィール・カネスエ・バロー…と大手スーパー各社に囲まれており、競合がひしめくエリアです。いかに他店との差別化を図るかが大きな課題。駅併設という、立地の強みを最大限に活かしたイベント企画等も、今後積極的に実践していく考えです。もうひとつの強みは、鳴海駅近くにあるヤマダイ鳴海店の存在です。ヤマダイの1号店として、60年以上にわたり地元のお客様に親しまれ、地域に根ざして商売をしてきた歴史があります。その知名度と何物にも代え難いお客様との深い信頼関係は、ヤマダイの大きな武器となりえます。新店のVerdeとともに、プラスの相乗効果を生み出して行きたいと思います。
“こだわり”を積み上げて
―商品の特徴についてご紹介ください。
果は、地元野菜はもちろん、安全、安心、美味しさ、にこだわったネッカリッチ農法(常緑広葉樹のエキスを凝縮したネッカリッチ(炭+木酢液)を使用した農法)による「がんこ村野菜」、丹後グリーンネットのこだわり「京野菜」を取り揃えています。鮮魚では、毎週2回、地元豊浜新鮮直送市を開催。今回初の試みとなる自店オリジナルの寿司は、魚屋が握る独自の変わりネタもあり好評です。精肉は、地元の「あつみ牛」をはじめ、人気の「和豚もち豚」、「アマタケの南部どり」を品揃え。さらに、食の安全を第一に考え、体に優しい「こだわりの味協同組合」の「自然の味」商品にも力を入れています。そのほかナチュラルチーズも好評で、ビール・ワインなどのお酒もヤマダイ随一の品揃えです。また、新商品の自社ベイカリー「グッティバスケット」のオリジナルコッペパンシリーズは、ボリューム満点で学生に人気があります。駅立地ということもあり、さまざまな世代・客層のお客様が来店されるため、要望も多種多様です。今後とも、できる限りお客様のニーズに沿えるよう、特売品はもちろん定番商品の充実を図っていきたいと考えています。地域の人々に健全な食生活を保証するという会社の基本理念を実践するためにも、食品を通じてお客様に喜ばれるお店を実現し、「ヤマダイが鳴海駅にできて良かった」と心から感じていただけるように、従業員一同、誠心誠意取り組んでいきたいと思っています。