グループワークで磨く訪問技術
2017年10月24、25日に第3回とくし丸全国大会が開催され、全国の食品スーパーマーケットを中心とした55の企業から、70名が参加しました。1日目は、大きく2つのグループに分かれ、新規参入企業が多い発展途上のグループととくし丸事業を牽引する比較的売上が好調な企業を集めたグループとで、各々の課題解決のため熱のこもった討議を行いました。新規参入が多い企業のグループでは、需要開拓の基本行動について、各自がお客様と販売パートナーになりきり、ロールプレイイングを反復練習。周りのメンバーから厳しい指摘が飛び交う場面も。お客様となるかどうかは、最初の対応に大きく左右されます。そのことをよく分かっている参加者の気合いが伝わってきました。売上上位グループはさらに3つの班に分かれ、班ごとに販売パートナーに関連する課題を設定し、解決策をまとめました。2日目に「販売パートナーとのコミュニケーションをいかに円滑に、効率良く行っていくか」という大きなテーマが設けられたため、前述の上位グループの発表は2日目に組み込まれました。以下、発表の一部を抜粋します。
「セブンスターの白石です。私たちA班は、販売パートナーさんとの関係構築にはコミュニケーションが最重要であるという結論に至りました。販売パートナーさんと、私たちスーパーマーケットの担当者、店長と店舗スタッフ、あるいは、販売パートナーさん同士のコミュニケーションを通じて関係が構築されていくものと考えています。そのため、懇親会や親睦会などは大きなチャンスだと考えていますので、店長の方々には積極的に出席していただきたいのです。ユニークな例として、フクヤさんの親睦会では、阪神タイガース野球観戦を実施しました。朝10時に出発し19時ごろまで。ワンボックスカーでの移動中、販売パートナーさんにはくつろいで飲んでもらうというもので、非常に良い企画だと思っています。このように、広い視野をもってコミュニケーションを図る必要があると考えます」。
10社の継続企業が初の表彰
今大会では、初めて10企業が表彰されました。イチイ、キョーエイ、サニーマート、ナガヤ、ニチエー、フクヤ、文化堂、フードセンターニコー、丸正、よしや、の10社です。とくし丸事業をスタートして以来、3年間にわたり、継続して好成績を残した企業に、とくし丸住友社長から感謝状が贈られました。ナガヤの鈴木氏は「本日はありがとうございます。気がついたら3年経っていたというのが本音。売上も内容もまだまだです。本日皆様からお聞きできた有意義なお話を会社に持ち帰り、業務に落とし込んで精進していきます」と、感謝の意と今後の決意を語りました。
付加価値サービス本格化へ!
2日間を通して、課題の解決策を共有し一体感を生み出すためのグループワークに比較的時間が割かれましたが、とくし丸本部から発信される最新情報の共有も、重要な目的のひとつ。「とくし丸プラス」という付加価値を提供するサービスの実情と今後の進捗についての発表から、以下で一部紹介します。
◎最終的な目標は、単に移動スーパーというだけでなくインフラ、かつメディアにしていきたい。
◎今年6月に実施した「毎朝爽快」の45,000本無料配布サンプリング調査の後、1ヶ月で売上が4倍になったスーパーマーケットも。
◎大手リサーチ会社やメーカーからリサーチ要請が。とくし丸の250台4万人というチャンネルは、将来確実に大きな武器となる。
◎衣料品の販売を広げていく。メガネの三城とのコラボ販売も実現したい。
◎日本郵便と提携し、切手やはがきの販売、ゆうパックの取り扱い、郵便ボックスの設置など、さらに実験を重ねて「動く郵便局」を。〒マークをつけて走ることで地域の信頼を集める。
◎ヤマトホームコンビニエンスとの連携で、お掃除サービスの実験開始。
◎おばあちゃんのレシピ大賞を企画。
◎コスモスベリーズとの連携により、家電の取扱いも。